素晴らしき偶然[第四部]

 
【素晴らしき偶然〜15年後〜】
あの熱い露天風呂内の行為…
「悟君…先生、行かなきゃ…」
母乳臭と俺のエネルギー臭が漂う空間の中で、
憧れの大人の女性から、母親から、現実の美子先生が戻って来てしまった。
放心状態にも関わらず、美子先生は、シャワーで周囲を洗い流し、
俺の体に付着した美子先生の母乳…エネルギー…
そして、美子先生の乳房に付着した母乳や俺の唾液も洗い流した。
排水溝へそれらが流されていく光景を見ながら、
俺は、美子先生の少し…ほんの少し…
俺が、欲望に任せて搾った母乳に今までブルン、ブルンと揺れた乳房が
プルン、プルンと軽そうに揺れるのを見た…
(このことは、忘れてね…)
まるでそれは、恋人に別れの手を振られているようにも見えた…
全てが洗い流されたと同時に、美子先生の表情は、元の主婦に戻った…
先程の熱い行為が嘘のように色気のない状態で、
ほとんど無言のまま、
大慌てで着替えをし、
ファミリールームを出て、
車を飛ばし、
俺を途中で降ろしながら、またいつでも遊びにおいでと
言ったか言わずかの間に、再び車を飛ばして去って行った。
その夜は、ただ、ただ、放心状態だった…
数日後、多少の異性として美子先生を意識して迷いはあったが、
夏休みは、俺は、美子先生のアパートに何回も遊びに行った。
勿論、目的は…
美子先生は、何事もなかったかのように、今までと何ら変わりなく俺の前で
授乳の為に張りに張った乳房と尖りに尖った乳首を露わにした…
ただ、会話が違った…
俺が、熱い視線で乳房を見ていると、美子先生は、悪戯な眼差しで言った。
「悟君も吸ってみる?」
当然、下半身は熱いエネルギーが集まったが、できなかった。
今にしてみれば、もったいないと思う…
吸って、吸って吸いまくって…
できなかった…
考えてもみて欲しい…
目の前に、その母乳の主役が美子先生の爆乳を独占状態で俺を横目で見ている上、
周囲には、幸せそうな家族の写真が飾られている…
まだ、未熟な性の感覚の俺ではあったが…
できなかった…
でも、時々、たまらなくなる事もあった。
わざとではなく、その膨大な量の母乳を生産する乳房が肥大したおかげで、
ピチピチのTシャツとなった状態の姿で…
台所で、アイスコーヒーを用意してくれる美子先生の後ろから
ムンギュと…
しかし、美子先生は驚きもせず、まるで教え子に諭すように…
「こら!お母さんに甘えてばっかじゃだめでしょ?もう幾つなの?」
やさしく言われるだけであった。
吸ってみる?やら、甘えるな!やら…
本当の母親よりも母親だった。
美子先生の『お母さん』という言葉に本当に弱かった…
しかし、運命は残酷であった。
夏休みの終わりに美子先生は旦那さんの急な転勤が決まって
遠方へ行く事へ…
わかっていたことだったが…
こんなに早く…
引越しの日、俺は、恥ずかしながら、また…号泣した。
今度は、美子先生もだ…
旦那さんがいる前にも関わらず、美子先生は僕を抱きしめてくれた。
何もなくなった部屋で…
さりげなく、美子先生は僕の手を取り、Tシャツの裾から中に入れて
胸を触らせてくれた…
勿論、この時は、旦那さんはいないが…
今も両手の掌の中心に乳首が当たる感触が残っている。
そして、最後の最後の最後に…
再び、美子先生から…
今は無理でも時期が来たら、母親と向き合って
話し合いをするように言われた。
僕は、中途半端に頷いた…
美子先生の最後の言葉と姿だった。
数回、近況を報告する手紙がきたが…
それっきりである。
数年後、俺もある程度、母のことを理解し、
心境は、複雑であったが、
地元の社長との不倫ながらも交際を認めた…
母は、泣いて俺の成長を喜んだ…
人が、人を好きになることを誰も責めてはならない…
数年前、地元の大社長は多額の慰謝料を払い、母と再婚した。
別れられた奥様には申し訳ないが…
母にそれだけの価値があると思うと誇りにも思えるようになった…
そのお陰もあって、大学を卒業し、就職難だった時代に義理父の会社へ入社。
幸運なことに義理父とのウマが合い、仕事もとても、やりがいがあった。


【素晴らしき偶然 15年後 高橋美子】
「高橋せんせーえええええ!」
この4月に教師になったばかりの甲斐桜子の
まだ学生気分の抜けない声が、校内に響き渡った。
「ほら、ほら、甲斐先生!自分が教え子みたいになって…全く…」
息を切らしながら駆け寄ってきた桜子を美子は、半ばあきれ顔で見る。
半袖の白のブラウスが夏の日差しが強く差し、
汗ばんだ背中に細い線のブラジャーが透けて見えさせている…
「はあ、はあ、はあ…高橋先生…義男君はやっぱり苛められていた様子でした?」
美子は、急に真剣な表情になって、ゆっくり頷いた。
「近日中に、保護者呼んで対策を考えなきゃね…」
美子と桜子は、並んで歩くように職員室へ向かった。
「ああーどうしよう!私のクラスでも苛めがあったら…私、自信ないな…」
美子は、苦笑いをしながら聞いていた。
「だって、わたしぃー、卒業の時期に就職難でぇー…もう適当にOL感覚で
 この仕事就いただけだしぃー…早く結婚してぇー、寿退社してぇー…」
真顔で桜子を見る美子…
わっまずい!という表情で会話を止めた。
「す、すいません…」
美子は、笑顔になって首を横に振って笑った。
「わかる!…わかるわよ!だって…私がそうだったから…」
桜子が、急に驚いた表情になった。
「ええー信じられないぃー!こんな教師が天職な高橋先生がぁぁぁー!」
美子は、悟との別れの後、育児が終了した後、教師に復帰したのであった。
美子の亭主が驚いたのは言うまでもない…
しかし、美子の熱意が本物であるとわかると快く復帰に賛同した。
悟との再会が美子をそうさせたのである。
自分を見つめ直し、自分がいかに人生を無駄にしてきたか…
復帰した美子は、別人であった。
子供達や父兄としっかり向き合い、教え方もかなり評判が良く、
年齢の割には若く見え、美人には変わりなく、
厳しくもやさしいというその功績は短期間でありながらも
学年主任へとなっていた。
「そう言えば、高橋先生も1度、教師辞めていますよね…どうして…」
急に、真顔で真剣に話をはじめた桜子を見ながら、美子は言った。
「すんごーいぃー素敵な人と再会ぃーしたからでぇーすぅー!」
美子は、桜子の口調を多少無理があったが、真似ながら言った。
「ええー素敵な人!…誰です?誰です?教えてくださいよぉー旦那さんですかぁー…」
美子は、笑いながら桜子の問いかけに答えず小走りに走った。
慌てて、美子を追う桜子…
もう、美子には小走りをしてもブルンと揺れる乳房はなかった。
あの時、悟に愛情を注ぎながら与えた乳房の張りも輝きも…
勿論、母乳は出ない…
白のブラウスの中に透けながら見え隠れするブラジャーの生地が
小走りをするたびに乳首の先端を擦れる感触があった。
それは、悟を思いだすには充分の刺激だった…
美子の目元にはいくつかの小皺ができていた。
決して人生に疲れたことによるものではない。
悟との再会で気がついた事によって、
笑顔を作る機会が増した充実した人生によるものだ。
(悟君…元気かな?そろそろ結婚してる年頃かな…?
今年は七色海岸行ってみようかな…)
間もなく、夏休み…
この時期は、決まってあの日の出来事を思いだし、頬を赤く染める。
(私も…大胆だったな…)
蝉の鳴き声が響く中、
美子は、職員室の窓から、あの日の空を見上げた。

【さらば素晴らしき偶然 15年後】
俺は、今、海水浴シーズンの七色海岸にいる。
「悟くーん!」
俺は、振り返った…
(よ、美子先生…)
はち切れんばかりの爆乳を上下に激しく揺らせながら、
薄い生地の為、大きな乳輪を透けさせながら、
赤い水着を着た若い女性が駆け寄ってくる…
一瞬、美子先生がタイムスリップして駆け寄ってきた錯覚に陥った。
俺は、この女性と、来春、結婚をするのだ…
この爆乳…みんなは覚えているだろうか?
そうだ…
あの時、同じクラスだった、巨乳ブス子の香奈だ。
高校も同じになり、再び隣の席…
なんという偶然…
「悟君…中1の夏休みが終わったらなんとなく男らしくなったよね…」
その言葉から俺たちは付き合うようになった。
ここだけの話、香奈以外の女性とも付き合っていたが…
それは、別の機会に…
しかしながら、女性って、凄いと思った。
自分で言うのもおかしいが、こんなに綺麗になった。
細かった目はしっかりと大きく、えくぼが妙にそそる…
あの時は、少し小太りな感じもしていたが、
急にスマートになって…
しかし、胸は、相変わらずで…
美子先生もそうだった…
「もう!悟君!毎年、水着買ってくれるのは、うれしいんだけど…
 さっき、トイレから出た来たら、中学生ぐらいの餓鬼んちょにガン見されちゃって…」
俺は、香奈の全身を見ながら、あの憎らしい目つきの黒坊主を思いだした。
餓鬼んちょに凝視された興奮は、
香奈の体に正直に、水着の生地を窮屈そうにして乳首を突き出て反応させていた。
パットは、その胸の美しさを損なわせると綺麗事を言って装着させなかった。
勿論、はじめは嫌がったが…
香奈は、この夏の日の暑さで全身から汗が噴き出すことによって
水着の生地にそれが染み渡り、角度によっては、妙に裸より
卑猥に見える瞬間もある。
性に、目覚めはじめた餓鬼んちょには好奇心を、
そそられないわけがなかった。
いつの日かの俺の様に…そして、黒坊主のように…
俺にとっては、この胸は見慣れたものだが、宝でもあった。
付き合いはじめた時は、香奈は胸に異常な程、コンプレックスがあったが、
その隠しても隠しきれない存在を俺の目の前に露わにしてからは…
「餓鬼だからって、甘く見るんじゃねえぞ!
その胸に色んな事をしたい願望は想像以上あるぞ…怖いぜ…」
香奈は、焦りながら、自分の腕を交差させながら、胸を隠した。
とてもじゃない…隠しようがないぐらいそれは大きくて…
愛しく思えた。
いきなり香奈が、人目をはばからず、俺に抱きつきながら甘えてきた…
「ねえ、海に入ろうよ…でね…」
俺は、意地悪な視線を香奈に向けた。
「で?」
香奈が俺に抱きついたまま続けた…
「さわさわ…してよ…」
俺の下半身にエネルギーが集中した。
さわさわ…
この言葉…
まさに、あの日、この領域で生まれた言葉だ…
香奈にも使わせている…
香奈が、この言葉を発すると今だに涙が込み上がってくるのは何故だ…
香奈は、水着越しに乳輪の輪郭をなぞるように
指を這わせたり、乳首を軽く揉み上げるだけで絶頂に陥る…
初めて、香奈の爆乳を見た日…
俺にとっても本格的な初めての性行為…
あまりにも、美子先生の胸に似ていて驚いた。
ただ、母乳も出ないし、乳輪も桜色で…
しかし、その大きさや形は本当に似ていた…
香奈には、悪いと思ったが、あの時を思いだしながら、
あの時、進めなかった先の行為を…
香奈の顔を美子先生の顔をクロスさせながら…
香奈の胸に対する呪縛感が解き放たれた瞬間は、凄かった…
あの時の美子先生の様に…
胸だけの攻めで香奈は尋常じゃない身悶えをし、
その晩は、何度も絶頂をさせた。
あの時の美子先生の様に…
そして、俺も…
(美子せんせーーーーー!!!!!!!…)
また、ここだけの話だが、他の女もだった…
時折、別れた女が、よりを戻さなくてもいいから
もう一度…
もう一度…胸を責めてもらいたいと全てのプライドを捨てて
懇願されることもあった。
美子先生のお陰と言っていいものか…悪いものか…
「でも、さわさわばっかりは嫌よ…ファミリールームで…ね…」
月日も経ち、老朽化していたが、
この夏、めでたく新装オープンしたファミリールームを見た。
「社長は、あのファミリールームに対しては物凄い思い入れがありますね…」
社長…
恥ずかしながら、俺のことである。
そうなのだ…
義父が経営していたのだった。
昨年から、義父に懇願し、この俺に経営権を譲渡してもらった。
若くして社長…なんだか…気恥ずかしい…
「おいおい!今はプライベートなんだから社長はねえだろう!」
そうなのだ…
香奈は、俺の秘書なのだ。そして、間もなく妻となる…
「はいはい!そうでした…若社長様…玉の輿に乗らせていただきまーす!」
香奈は、人目をはばからず、俺の頬に唇を当てて、
爆乳を揺らしながら、一人で海に走って行く。
「おい!か…な…」
(よ、美子先生…)
海に駆け寄りながら、何度もこちらを振り返り手招きする姿が
あの時の美子先生の姿に見えた…
いずれ、香奈も子が授かり、ただでさえデカイ胸がもっと大きくなって…
恐らく母乳が出て…なんとなく楽しみだ…
(美子先生…お元気ですか?)
俺は、七色海岸に向けて強い光りを差す太陽を見ながら心で言った。
あの時の素晴らしき偶然を噛みしめながら…
「しょうがねえな…さわさわしてやっか…」
俺は、振り返りながら手招きする香奈を見ながらポツリと呟き
海に向かって走り出した…
(完)

※この物語は、架空の世界の話であり、
登場してくる場所、年齢、行為は全て実在のもとは関係がありません。
それらによるトラブルは一切関与いたしません。
あらかじめ、ご了承願います。

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